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  ■ さくらんぼ  ■ じゃがいも  ■ かつお
 

■ さくらんぼ

見ているだけでも愛らしい果物、さくらんぼ。「桜桃(おうとう)」の別名で、りんごやなしと同じバラ科の植物です。国産では甘みも酸味もバランスよく、果汁もたっぷりの「佐藤錦」、甘みが強く香り高い「高砂」、輸入物では「ナポレオン」「アメリカンチェリー」などが優良な品種とされています。どちらかといえば、その姿を目で楽しむアクセサリー的な食材として扱われやすいさくらんぼですが、栄養面はなかなかのもの。カリウムが豊富で腎臓病や高血圧の予防に効果があり、たんぱく質、カルシウム、ビタミンA、B1、B2、Cなども含みます。微量ながら鉄や銅もあり、貧血予防にも。軸を利用した煎汁は利尿作用があり、腎臓によいとされています。

●選び方と保存
パック売りのものは下からも見て果肉の赤色が均一のもの、持ち上げてずっしりと重いものを選びましょう。赤いものほど糖度も高く、重いものほど果汁が多くジューシーです。
●調理のポイント
さくらんぼはとても傷みやすいデリケートなフルーツ。収穫から時間が経つほど風味が落ちますので、できるだけ早く食べましょう。比較的風味も甘味も長持ちするのは最近人気のアメリカンチェリー。ビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存すれば、2〜3日くらいはもちます。ただし、冷蔵庫から出したものを再度、冷蔵保存すると傷んでしまいますので気をつけて。


 

■ じゃがいも
 
フランスでは「大地のりんご」という名で、庶民に親しまれているじゃがいも。ドイツではパン代わりに常食されています。17世紀初頭、オランダ人によって現インドネシアのジャワのジャガタラ(現ジャカルタ)から来たイモなので、ジャガイモと言われるようになりました。ちなみに馬鈴薯という別名は「馬の鈴に似たいも」だからといいます。主産地は長崎と北海道で5月〜6月は長崎産の「新じゃがいも」が、9月〜10月は北海道産の「男爵」が主流です。

有名なのはご存じ「男爵」と「メークイン」。丸っこくでこぼこした男爵は、でんぷん質が多いので熱に弱く、煮くずれしやすいのが特徴。粉ふき芋、ポテトサラダ、コロッケに向いています。 一方、細長くてくぼみが浅いのがメークイン。でんぷんが少なく煮くずれしにくいので肉じゃがやカレー、シチューなどの煮込み料理に向いています。

りんごの8倍、という意外なほど豊富なビタミンC。うれしいのは加熱してもビタミンCの損失が少ないこと。これはじゃがいものでんぷんが、Cを保護するからです。カリウム、リン、鉄、ビタミンB1、トリプトファン(アミノ酸)なども含む、優れた食品です。

ただし、ソラニンという有毒物質には要注意。緑色になった皮や出始めた芽にあるアルカロイドで、食べるとめまいや腹痛などの中毒症状を起こします。調理の前には芽を取り除いておきましょう。

●選び方
ふっくらと太っていて重量感があり、皮にシワ、傷が少ないものを選びましょう。あまり大きなものは中にスが入っていることもあるので気をつけて。
●保存
直射日光を避け、風通しが良く涼しい場所で保存するのが好ましいのですが、冷蔵庫はNG! 低温障害を起こし、でんぷん質が破壊されてしまいます。5度くらいの暗い場所が最適。8度以上になると発芽しやすいので気をつけて。袋に入れるなら、呼吸ができるようネットや麻袋などの空気の通りのよいものに入れましょう。
▼News
 りんごと一緒にしておくと、りんごから出るガスがじゃがいもの芽の発芽を抑えるといいます。
●調理のポイント
アク抜きと変色を防ぐため、皮をむいた後は水にさらしましょう。ゆでる時は水から、がポイント! 沸騰してからだと中心部分に火が通る頃には外側の部分がゆで過ぎになってしまいます。ただ、皮が柔らかい新じゃがは、皮つきのままよく洗い、沸騰したお湯に塩を少し入れてゆでましょう。皮ごとふかしてじゃがバターにしたり、丸ごと揚げても美味。

裏ごしは熱いうちに! 冷めてからだとつぶしにくいうえに、舌触りも悪くなります。

▼News
 じゃがいもをアク抜きしたあとの水に、しおれてしまったレタスやセロリなどを入れると
 シャキッとしますよ。



 

■ カツオ

「目に青葉 山ほととぎす 初がつお」の句で知られる初夏の味覚のひとつ、カツオ。タタキが一番という春の「上りカツオ」に対して、秋には丸々と太って脂がのった「戻り(下り)カツオ」として出回る季節回遊魚です。

カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、消化を助けるナイアシンを豊富に含み、タンパク質、イノシン酸などもたっぷり。血合いの肉には疲労回復によいビタミンD、B1、血液をきれいにするEPA、貧血を防ぐ鉄分がそれぞれ豊富に含まれていて、特に妊婦さんにはおすすめです。

●選び方
【切り身の場合】
魚体につやがあり、黒と銀色の縞模様が鮮やかで尾に近い背の部分がザラついていること。背は黒く背びれがピンとしているもの、エラが鮮紅色で目が澄み、目玉がはっきりし、黒目が輝いているものが良品です。

【刺身の場合】
鮮明な赤い色がよく、皮と身の間に脂肪が多くあり、脂の線が細く透き通って見えるもの。ただし、脂肪の多いものは鮮度の落ちが早く、鮮度が落ちるにつれ生臭さが増すので気をつけましょう。切り口が虹いろに光っているものは鮮度がよくないので避けましょう。
●調理のポイント
なんといっても刺身やたたきなど生で食べるのが最高でしょう。青ねぎ、みょうが、青じそや生姜などを添えてポン酢でどうぞ。サバほどではないにしても、非常に鮮度の落ちやすい魚であることも頭に入れておきましょう。


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